自社の顧客リストこそ最重要の資産

顧客との関係を紡ぎ生まれた、自社をご愛顧いただける(LTVの高い)お客様は顧客資産として位置づけられます。これはBS(貸借対照表)に記載されることはありませんが、EC通販ビジネスにとっては最も重要な資産なのです。


EC通販での売上額は稼働顧客(直近の1年以内の購入客=アクティブ顧客とも言う)数によって語ることができます。また売上額は下記の数式で分かります。

売上額=LTV×稼働顧客数(LTVを粗利換算すれば、そのまま利益額も分かる)

さて、そういう意味では顧客資産こそが利益の源泉であり、さらには、クチコミなどを通じて新たな優良顧客を紹介していただけるというリターンまでもが期待できる他に代えがたい投資対象という見方もできるでしょう。


そして、この顧客資産価値を最大化するための活動とは、言い換えれば、顧客のLTVの最大化に視点を置いたCRMの実践なのです。

たまに飲食店などで顧客の名刺を壁に張り出している。もしくは顧客が好き好んで張っていくという風景を見るが、そのメールアドレスが入力/登録されているだろうか。またLINEはどうだろうか。資産と位置付けるとコツコツと増やすという考え方が身につくのではないであろうか?

今後は、単品ECへと舵を切るために重要な方針(市場、販売、顧客)を戦略視点から解説していきたいと思います。