単品ECの戦術(2)
「テストマーケティング」の実施手順

ここ2か月ほど、男性化粧品の販売準備や新サイト制作などにどっぷりとつかっていたので、「単品EC」の方のブログが途絶えていた。

ちなみに新サイトは流行りのShopifyでサクッと作ってみた。 https://gacosme.com/

このブログの最終行には直近の単純なテスト内容とざっくりとした結果も掲載する。

↑ テスト画像、その1

テストマーケの準備は
「目的と要因(テスト対象)の明確化」

さて、前回と言っても2か月ぐらい前の続き。前回は「テストマーケティング」の実施 https://www.dmgc.jp/blog11/ 

①テスト目的の明確化

テストマーケティングは、テスト計画が特に重要である。計画が良ければ全てよし、と言っても過言ではない。医薬品や化粧品などのダブルブラインドテスト(二重盲検の試験/プラシーボと本物の薬を人や動物をグループに分けて、それぞれ投与する)と同じとも言える。

新商品への反応が見たいのか?

クリエイティブ表現の反応が見たいのか?

新しい地域やチャネルやメディア進出するためか?

次回書く予定の「テストセルの作成」にも関連する。もちろん拡大可能な手法やメディアやリストと言うロールアウトの可能性も同時に確認しておく。

②テスト要因の決定

メディア・顧客(リスト)、商品そのものの需要、オファー(特典)、タイミング(季節や曜日やWEBやTVなら時間)、クリエイティブの中からテスト要因(=対象)を決定する。理想は1要因だけを変えて、他はほぼ同じようにする。WEBサイトやモール内での広告テストでも単純なものはクリエイティブのA/Bテスト。同じぐらいの予算とターゲットでインプレッションやクリック、コンバージョンを見るというもの。

・お勧めの順番は先ずはオファー(特典、初回のみ値引きなど)をテストなどで決めてから、その他の要因を検証する。

・また弊社でも実施中ではあるが、広告の種類も同時に確認するのあれば、Amazonのプロダクト広告とディスプレー広告とブランドの動画広告など。

・既存客リストがあれば、新規より先に既存客に同梱やeメールやアウトバウンドで探る、など。

③サンプルサイズ(媒体配布数/リーチやインプレッション)の決定

予想レスポンス率と誤差範囲を決定し、サンプルサイズを算出する。

<サンプルサイズの算出法(信頼度95%の場合)>
サンプル数=(1.96の2乗)×反応率×(100-反応率)➗ 誤差範囲の2乗

その他、広告業界では「答え100件」などと言われる場合もあり、一つのメディアやプラットフォームで100件のコンバージョンかせめてマイクロコンバージョンを集めるまで走らせてみる、なども良く聞く話だ。

④テストセルの決定
統計学を用いて、より少ない回数で多くのテストを実施。直交表を活用すれば4回で8回分、8回で128回分のテストが行える。

⑤テストの実施
テストセルに基づき、テストを行う。

⑥結果検証
回帰分析を行い、最適な要因組み合わせパターンと影響度(貢献度)を導出する。
※④以降の統計学で学んだ手法については次回に書かせていただくので、引き続き、ご愛読のほど、宜しくお願い致します。

20_GA_商品広告を拡大表示

↑ テスト画像、その2

ちなみに、クリスマス前の画像テストA/B(その1とその2)。
インプレッションは上(その1)の夜景バージョンが圧倒的に多かった(自社宣伝ではなく、サンプル画像のつもりです)