単品ECとは、「おもてなし」!?
単品EC®とは
当社グループが提唱してきた「単品通販®」の考え方をECに合わせて適用した概念です。ただし、マーケティング手法としてはアナログ併用も多く、デジタルとアナログも駆使してEC通販ビジネスを単品商材の集合体で伸ばしていくこと。
インターネットモールにおいては単品よりも豊富な品揃えの魅力を打ち出す方が有利(コンバージョン率が高い)と言われますですが、単品ECにおいてはメイン商品(群)とその背景にあるストーリーに共感し、贔屓にしていただける顧客を創るということを目的とします。商品が色々とあることでその価値がぼやけてしまうのでは意味がありません。
おのずと単品、あるいはコンセプトを同じくする商品群に特化したお店となります。
また、単品通販において重要なことは、LTV(ライフ・タイム・バリュー)で判断するという点ですが、これは単品ECでも同じです。
ECにおいてもお店を開いたならば、まずはお客様に来ていただけなければ始まりません。
しかし、独自店舗(サイト)での集客は多くの困難を伴います。元来、新規顧客づくりには大きなコストがかかります。
販売コストに関する定説として「1:5の法則」というものを聞かれた方は多いと思います。新たなお客様を獲得するための販売コストは既存顧客に対する販売の5倍はかかるというものです。
これだけのコストがかかってしまうと、ほとんどのEC通販においては、そのコストが販売利益を大きく上回り、売れば売るほど赤字が膨らむという事態になってしまいます。
このため、単品ECにおいては、先に述べたLTVという概念~新たな顧客からその後、一定期間にリピート購入等を通じて得られる利益を用いて、LTVを測ることで、事業採算の設計をします。
このことを新規顧客の獲得コストであるCPO(コスト・パー・オーダー、ECではCPA~コスト・パー・アクイジション)と獲得後にその顧客から得られる一定期間の利益であるLTVとの関係で言えば、
CPO<LTV
新たな顧客を開発する費用は、その顧客からその後に得られる利益を上回ってはならない、という状態で事業を運営するということが求められます。
単品ECでのおもてなしは、また次回に。